用語 | 読み方 | 意 味 | 対応英語 |
ハイデューティ粘土質耐火煉瓦 | はいでゅーてぃねんどしつたいかれんが | ASTMの粘土質耐火煉瓦で耐火度31(PCE.)以上耐火度34以下の中級煉瓦。 | high duty fireclay brick |
坏土 | はいど | 成形用に水分を調整して耐火物原料を混練したもの。 | mixture |
パイロフィライト | ぱいろふぃらいと | Al2Si4O10(OH)2の化学式で表される含水アルミノ珪酸塩の一種。この鉱物を主成分とする岩石にも用いる。ろう石の主要構成鉱物。 | pyrophyllite |
バインダー | ばいんだー | 非可塑性の粒状物に作業性や素地強度,乾燥強度を与えるために加えられる有機質又は無機質の添加物。 →結合剤 | binder |
パウダーライン | ぱうだーらいん | 溶融したモールドパウダーと接する浸漬ノズルの部位のこと。最も溶損が大きな部位で,ZrO2-Cなど高耐食性の材料が使用されている。 →浸漬ノズル,モールドパウダー | powder line |
羽口 | はぐち | 炉壁や炉底に設けられた炉内への空気やガスの吹き込み口。高炉,転炉,AOD炉等に設けられる。 | tuyere |
薄片 | はくへん | 顕微鏡による解析のため0.01~0.03mm程度の厚さにされカバーガラスに張り付けられたサンプル。 | thin section/ preparate |
剥離 | はくり | 剥落ともいわれ,耐火物内部に表面と平行な亀裂が生じ,表面側が層状に剥がれる損傷のこと。ピーリング,フレーキングなどがある。→ピーリング,フレーキング | peeling/ shelling/ flaking |
歯車式天井 | はぐるましきてんじょう | リング巻きアーチ式天井において,アーチ方向に1本又は2本のシャフトに,らせん状に羽根が付いた迫り煉瓦を用いて構築された天井。 | ribbed type roof/ ribbed arch |
爆裂(不定形耐火物の) | ばくれつ | 不定形耐火物の施工後,急激な昇温をした場合,内部蒸気圧が施工体強度を上回り,施工体が破裂する現象。 | explosive spalling |
ハーシナイト | はーしないと | 酸化第一鉄とアルミナのスピネル(FeO・ Al2O3)。普通,暗緑色ないし黒色。 | hercynite |
バースティング(耐火物の) | ばーすてぃんぐ | 永久膨張による崩壊。特にマグクロ煉瓦が酸化鉄を吸収した場合生じる現象。 | bursting |
ばち形煉瓦 | ばちがたれんが | 円形の煉瓦積みに使用するくさび形煉瓦の一種。煉瓦の長手面が長辺方向に同じ角度で傾斜し,最大面が台形(ばち形)状になっている。 | key brick / crown brick |
バックステー | ばっくすてー | 炉の建設時に煉瓦積みを押えるために用いられる鉄の構材。 | buck stay/ buck stave |
パッグミル | ぱっぐみる | 混練機の一種。水平又は垂直な密閉した容器の中に1本又は2本のシャフトに,らせん状に羽根が付いているもので,可塑性のものを均質に混合する機械。 | pug mill |
バックライニング | ばっくらいにんぐ | 内張り耐火物の外側に別の耐火材を施工して内張り耐火材を保護すること。 →裏張り | back lining |
撥水性 | はっすいせい | 水をはじく性質。水との接触角が鈍角をなす固体物質を撥水性をもつという。 →濡れ性 | water repellent proof |
バッチ | ばっち | 製造工程で一括して扱われる単位。 | batch |
バッチ炉 | ばっちろ | 連続式でなく製造単位(バッチ)ごとに焼成処理する炉。 | batch furnace |
パッチング材 | ぱっちんぐざい | 耐火物骨材に可塑性のある材料を加え練り土状とし,パッチング法で部分補修等に使用される不定形耐火物。 | patching material |
バッデライト | ばっでらいと | ジルコニア(ZrO2)を主成分とする鉱物。 | baddeleyite |
発泡剤 | はっぽうざい | 気泡を造るための添加剤のうち,化学反応によってガスを発生するもののこと。界面活性効果と撹拌によって物理的に泡をつくる起泡剤とは区別する。 | bloating agent/ foaming agent |
ハードカーボン | はーどかーぼん | →硬質炭素 | hard carbon |
はね出し積み | はねだしづみ | →かけ出し積み | corbel/ corbelling |
パネルスポーリング試験 | ぱねるすぽーりんぐしけん | 熱衝撃試験の一種で,試験煉瓦をパネル状に組み加熱と冷却を交互に繰り返して熱的スポーリング性を測定する試験。 →熱衝撃試験,熱的スポーリング | panel spalling test |
バブル | ばぶる | 中空球状の粒子。断熱耐火物に用いる。 | bubble |
ハブ煉瓦 | はぶれんが | ロータリーキルンの内張りに使用される突出した煉瓦で予熱,乾燥及び仮焼帯の各帯に内張りされ,原料のかき混ぜ,熱効率,クリンカー焼出量の向上などの目的で使用される。 | hub brick |
パーマネントライニング | ぱーまねんとらいにんぐ | 裏張りとも言われ,安全性の確保や保温性,省エネルギー対策として使用。→裏張り | permanent lining |
バーミキュライト(ひる石) | ばーみきゅらいと(ひるいし) | 加熱により不可逆的に膨張する雲母状鉱物。膨張後は多孔質となり低熱伝導性のため断熱材の原料となる。 | vermiculite |
パーライト(真珠岩) | ぱーらいと(しんじゅがん) | 真珠状の光沢を示す流紋岩質のガラス質火山岩をいう。900℃以上で急激に加熱したものは膨張して多孔体となりかさ比重が0.1~0.2となるので断熱材や軽量骨材として使用される。 | perlite |
パレット | ぱれっと | 製品をその上に乗せて貯蔵・輸送するための小型の可搬式台。 | pallet |
ハロイサイト | はろいさいと | →カオリン | halloysite |
半円アーチ | はんえんあーち | 迫りアーチの一種。迫りの下端が円の中心線と同じ水準にあるアーチ。半円迫り,まんまる迫りともいう。 | semi-circular arch |
半乾式(加圧)成形 | はんかんしき(かあつ)せいけい | 比較的肉厚の中型以上の耐火煉瓦の機械的成形法で含水量5~10mass%の配合を使用する。 | semi-dry pressing |
反射炉 | はんしゃろ | 金属精錬炉の一種で,かつて製鉄業などで広く用いられた。燃焼室で発生させた熱を天井で反射させて溶解室に導き,そこで金属を溶解・精錬する。現在国内では銅やアルミニウムのリサイクルなどに使用されている。 | reverberatory furnace |
ばん土頁岩 | ばんどけつがん | アルミナ成分に富む硬い粘土状の堆積物,層状構造をもつ。耐火物原料。 | shale |
半ぺん | はんぺん | 並形煉瓦の厚さを1/2に切ったもの。半へぎ,半枚煉瓦ともいう。 | split / scone brick |
半枚煉瓦 | はんまいれんが | →半ぺん | split/ scone brick |
半ます | はんます | 並形煉瓦を長さ方向に半分に切ったもの。 | half bat |
半ますつなぎ | はんますつなぎ | →つなぎ積み,千鳥積み | half bat bonding |
ハンマーミル/ハンマークラッシャー | はんまーみる/はんまーくらっしゃー | 衝撃式粉砕機の代表的機種。ハンマーを取りつけた回転体により粉砕する粉砕機。 | hammer mill/ hammer crusher |
ビカー装置 | びかーそうち | セメントの凝結時間及び標準軟度を測定する装置。測定方法はセメントペーストに棒又は針を一定荷重のもと徐々に降下させ,その侵入深さにより凝結,軟度を決める。 | vicat apparatus |
光高温計 | ひかりこうおんけい | 標準ランプの輝度と高温物体の輝度とを比較して温度を測定する機器。 | optical pyrometer |
比強度 | ひきょうど | 強度を密度で除した値。 | specific strength |
ピクロクロマイト | ぴくろくろまいと | マグネシアと酸化クロム(III)からなるスピネル型鉱物(MgO・Cr2O3)。 | picrochromite |
微構造 | びこうぞう | 顕微鏡あるいはX線的測定により,究明しうる微細組織の構成状態をいう。 | microstructure |
PCE | ぴーしーいー | アメリカで耐火度の表示に使用される略号。オルトンコーンの軟化溶倒する温度を表す数値。→耐火度,オルトンコーン,ゼーゲルコーン | pyrometric cone equivalent |
比重 | ひじゅう | 物質の密度と4℃,1気圧下の水の密度との比。 | specific gravity |
比重選鉱 | ひじゅうせんこう | 鉱物の比重差を利用した選鉱法。 | gravity concentration |
非晶質シリカ | ひしょうしつしりか | 結晶化していない珪酸質材料。耐火原料としては溶融シリカ,石英ガラス(シリカガラス),コロイダルシリカ,シリカヒュームなどがある。 | amorphous silica |
ピストンポンプ | ぴすとんぽんぷ | 材料をピストンで押し出して圧送するポンプ。圧入施工および湿式吹付けにおいて使用されている。 | piston pump |
ひずみ | ひずみ | 応力により物体に生ずる変形。 →応力 | strain |
ひずみ計 | ひずみけい | ひずみ量を測定する装置。通常試験片に張り付け電気抵抗の微小変化からひずみ量を読み取る形式のものが用いられる。 | strain gauge/ stress meter |
比濁分析 | ひだくぶんせき | 懸濁液の濁度から液中の物質量を測定する分析法のこと。粒度分布などを求めることができる。 | nephelometry |
浸しとろ | ひたしとろ | 目地を非常に薄く積む場合のモルタルの付け方で,軟らかめに溶いたモルタルの中に,煉瓦の目地面を浸した後,煉瓦を積んでいく。 | dipping mortar bond |
火たて | ひたて | バーナーの炎の方向を制御するために設けた耐火物壁。被処理物に炎が直接当たらないようにしたり,炉内全体が均一に加熱できるように炎を配分したりする。 | fire bridge |
ピッチ | ぴっち | 石炭や石油の乾留・分留後の残留物で多環状炭化水素に富む。耐火物では粘結材・含浸材として用いられる。 | pitch |
ピッチ含浸煉瓦 | ぴっちがんしんれんが | → タール含浸煉瓦 | pitch-impregnated brick |
ピッチコークス | ぴっちこーくす | ピッチを乾留して得られるコークス。 | pitch coke |
ピッチボンド耐火物 | ぴっちぼんどたいかぶつ | ピッチを結合材とした耐火物。低温度(100~300℃)で熱処理(tempering)されたものが多い。 | pitch-bonded refractories/ temperedpitch-bonded refractories |
引張金具 | ひっぱりかなぐ | 引張構造壁に用いられる金具及び各種アンカースタッドの総称。→ アンカー,スタッド | support metal |
引張強さ | ひっぱりつよさ | 固体材料が引張荷重を受けたときに耐えうる引張応力の限界値。 | tensile strength |
引張煉瓦 | ひっぱりれんが | 不定形耐火物を支持する煉瓦。 → アンカー | anchor brick |
比熱 | ひねつ | 圧力又は体積一定の条件で,単位質量の物質の温度を単位温度上昇させるために必要な熱量。 | specific heat |
非破壊試験 | ひはかいしけん | 試料に損傷を与えないで,その内部の傷,材質,組織などを試験する方法。一般にX線,音波を用いて検出する。 | non-destructive test |
比表面積 | ひひょうめんせき | 粉体の単位質量又は単位容積当たりの表面積。 | specific surface area |
標準形煉瓦 | ひょうじゅんがたれんが | JIS R2101(耐火煉瓦の形状及び寸法)に規定された形状の耐火煉瓦。 | standard size brick |
標準コーン | ひょうじゅんこーん | 耐火度試験に温度指標として用いる三角錐状の耐火物製コーン。JIS R8101に規定されている。→ ゼーゲルコーン,ISOコーン,オルトンコーン,PCE | standard pyrometric cone |
平/ひら | ひら | 直方体(類似形状含む)煉瓦の面のうち面積が最大の面のことで,平面(ひら面)ともいう。並形煉瓦では230×114mmの面。 | broad side |
平ごて | ひらごて | 煉瓦積みの表面にモルタルなどを塗る場合や,キャスタブルをこて塗りする場合に用いる。 | trowel |
平積み | ひらづみ | 煉瓦の最大面積の面(平面,並形では230×114mmの面)が上下にくるように据える積み方。 長手積み,小口積み,イギリス積み等がある。 →長手積み,小口積み,イギリス積み | stretcher bond /stretcher course/ header course |
ピーリング | ぴーりんぐ | 表面から皮をはぐように層状に剥離する現象。 | peeling |
ピンチング | ぴんちんぐ | 炉壁煉瓦の炉内面側接触部が,熱膨張による表面圧縮応力で,亀裂,剥落する現象。→熱応力 | pinching |
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