用語 | 読み方 | 意 味 | 対応英語 |
ライズ | らいず | アーチ内面の最低の部分と最高の部分との垂直距離。むくりともいう。 | rise |
ライダーアーチ | らいだーあーち | ガラス槽窯の蓄熱室にあり,格子積みを支える一連のアーチをいう。こうがい迫りともいう。 | rider arch |
ライニング | らいにんぐ | 窯炉に耐火物や断熱材料で内張りすること。また内張りされたもの。 | lining |
ラミネーション | らみねーしょん | 煉瓦成形時,ラミング材施工時や吹付け施工時に生ずる層状組織の方向性欠陥(普通,加圧方向に垂直)。 | lamination |
ラミング | らみんぐ | ランマーでプラスチック耐火物やラミング材を打込み施工すること。 | ramming |
ラミング材/ラミング耐火物 | らみんぐざい/らみんぐたいかぶつ | ランマーで打込み施工する不定形耐火物。練り土状のプラスチック耐火物に比べ耐火粘土,粘結材,湿分が少なく,容積安定性を高めた材料で,熱の影響でセラミックボンドを形成し強度を出す。スタンプ材ともいう。 | ramming material/ ramming refractories/ramming mix |
ランス/ランスパイプ | らんす/らんすぱいぷ | 1)精錬促進のために転炉や二次精錬炉などに装入された高圧酸素を吹込む管のこと。2)溶銑予備処理や二次精錬時に溶銑・溶鋼中に挿入し撹拌ガス又は処理剤を撹拌ガスとともに吹き込む長尺の棒状耐火物のこと。処理剤とガスが通過する芯金パイプをキャスタブルで被覆した構造と なっている。 | lance / lance pipe |
ランマー | らんまー | プラスチック耐火物やラミング材を打込み施工する可搬式の施工具。手ランマー,エアーランマー又は電動ランマーなどがある。 | rammer |
陸迫り | りくぜり/ろくぜり | 下面あるいは上下面が平らなアーチ煉瓦構造。ジャックアーチともいう。 | jack arch |
立方晶窒化ほう素 | りっぽうしょうちっかほうそ | 窒化ほう素の高温高圧相。c-BNと略記される。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持ち,高温硬さに対する安定性に優れる特性を有す。難削材の研削・切削用の砥粒原料。 | cubic boron nitride |
リテイナー | りていなー | ロータリーキルンの稼働中の煉瓦の移動防止,重量の支持,補修時の煉瓦止め金物。 | retainer/ brick stopper |
リバウンド | りばうんど | 不定形耐火物の吹付け施工時の材料のはねかえりのこと。 | rebound |
リブアーチ天井 | りぶあーちてんじょう | →歯車式天井 | ribbed roof |
リボンド煉瓦 | りぼんどれんが | 電融を主原料とした焼成煉瓦。狭義には電融マグクロクリンカーを原料とし高温焼成したマグクロ煉瓦。セミリボンドとは原料の一部分に電融原料を用いたもの。→電融原料 | rebonded brick |
粒界 | りゅうかい | 組織を構成する結晶粒が互いに接してつくる境界で結晶粒界の略称。不純物が集まりやすい。 | grain boundary |
粒径 | りゅうけい | 粒子の大きさを示す値で,粒子を完全な球体と仮定してその直径に相当する値を用いる。 →平均粒径 | particle size |
粒度 | りゅうど | 粉粒体の細かさの程度。 | grain size |
流動化剤 | りゅうどうかざい | コンクリートの流動性を改良する高性能減水剤。現場で,後添加する場合,特に流動化剤と称する。 | plasticizer |
粒度調整 | りゅうどちょうせい | 必要とする組織が得られるように種々の粒径の粒子の混合比率を調整すること。 | grading/ size adjustment |
粒度分析 | りゅうどぶんせき | 原料あるいは配合物中の粒子径の分布を測定すること。測定には篩分法,沈降法,光散乱法,細孔通過法などがある。 | grain size measurement/ particle size measurement |
粒度分布 | りゅうどぶんぷ | 粉粒体を構成している粒子群の粒径がどの程度の粒径範囲にどのような割合で分布しているかを質量百分率で表したもの。 | grain size distribution / particle size distribution |
粒度偏析 | りゅうどへんせき | 種々の粒径の粒子を混合したものが流動や振動の影響で粗いものと細かいものに分離すること。 | size segregation |
リング巻き | りんぐまき | アーチの長手方向につなぎを取らない積み方。隣のアーチとの境が直線になるよう施工され,芋巻き(芋アーチ)ともいう。 | ring arch |
りん酸ボンド耐火物 | りんさんぼんどたいかぶつ | 第一りん酸塩とMgOの反応結合を利用した常温硬化性耐火物や,りん酸塩の接着性・造膜性を利用した補修用耐火物などがある。 | phosphate bonded refractories |
鱗状黒鉛 | りんじょうこくえん | 天然に産出する黒鉛で,外観が鱗状,葉状,束状,針状などを示すものをいう。結晶はきわめて良く発達しており,軟らかく展延性に富み耐酸化性にも優れている。 | flaky graphite |
リンテル | りんてる | 炉の装入・抽出口などの上縁の横梁。 | lintel |
るつぼ | るつぼ | 高温で物質の溶融,反応等を行うための容器。ガラス製造や金属精錬にも用いられる。 | pot/crucible |
るつぼ窯 | るつぼかま | 1~数個のるつぼを用いてガラスを溶融,清澄するための炉。主にクリスタルガラス,光学ガラス用で少量生産向き。 | pot furnace |
冷間圧縮強さ | れいかんあっしゅくつよさ | 室温で測定された圧縮強さ。→圧縮強さ | cold crushing strength/ cold compressivestrength |
冷却帯 | れいきゃくたい | 連続窯の焼成帯末端から出口との間の部分。→連続窯 | cooling zone |
冷却盤/冷却箱 | れいきゃくばん/れいきゃくばこ | 高炉内張り耐火物の冷却を目的に内張り中に挿入されている水冷金属盤(又は金属箱)。煉瓦受けの効果もある。 | cooling plate/ cooling box |
レオペキシー | れおぺきしー | 撹拌で低下した粘度は静置すると再び上昇するが(チキソトロピー軟化-硬化),静置後にゆっくりとした撹拌で粘度が上昇する現象。実際には,観察例は少なく,まれな現象。 | rheopexy |
レオロジー | れおろじー | 広義には物質の変形や流動を解析する科学。 狭義にはスラリーなどの流動特性(チキソトロピー,ダイラタンシー,ビンガム流,レオペキシーなど)を解析する。 | rheology |
レキュペレーター | れきゅぺれーたー | 高温排ガスで燃焼空気を予熱し熱回収を行う熱交換器のこと。2つの流体(高温排ガス,燃焼空気)を薄い壁を隔てて接触させ,熱移動を行う仕組み。 | recuperator |
レーザーフラッシュ法 | れーざーふらっしゅほう | 熱伝導率の測定法の一種。試験片をレーザーフラッシュにて瞬間的に加熱し,試験片の温度上昇から熱伝導率を求める方法。 | laser flush method |
レトルト | れとると | 被処理物を収容し外気から遮断した状態で外部加熱により熱処理を行うための耐熱容器。処理雰囲気や発生させたガスが空気や燃焼ガス等に汚染されることを防止する。 | retort |
レポールキルン | れぽーるきるん | セメント製造用キルンの一種。ペレット状にした原料をキルンの排ガスにより仮焼後,キルンに投入して焼成する形式のロータリーキルン。 | lepol kiln |
レヤー | れやー | ガラスを焼鈍する炉。ガラスの徐冷温度域内で熱処理をおこなう。 | lehr |
煉瓦ごて | れんがごて | 煉瓦にモルタルを塗布するためのこて。細身の桃ごてと幅広のお多福ごてがあり,耐火煉瓦にはおもに桃ごてが使用される。単に,こてともいう。 | trowel |
煉瓦積み | れんがづみ | 築炉すること。耐火煉瓦を使って工業用炉や溶融金属用容器を内張りすること。 | brick laying/ brick work |
煉瓦割り | れんがわり | ライニングを構成するための個々の煉瓦形状を設計すること。→割付け | designing for brick laying (brickwork) |
連続窯/連続炉 | れんぞくかま/れんぞくろ | 一基の窯内及びその前後で窯詰め,予熱,焼成,冷却,窯出しの全焼成工程が連続的に行われ,均質な製品が流れ作業によって生産される窯や炉のこと。トンネルキルン,ロータリーキルン,ガラス溶解炉などがこれに属する。 | continuous kiln |
連続鋳造 | れんぞくちゅうぞう | 鋳造方法の一種。溶融金属をリング状の水冷鋳型に上方より流し込み凝固させ,鋳片として鋳型下方より連続的に引き出す。分塊圧延工程が不要なため生産効率が高く,特に日本の製鉄所で急速に普及した。連鋳(CC)と略称される。 | continuous casting |
炉 | ろ | 加熱処理を行うための設備の総称。窯と呼ばれるものもある。 →窯 | furnace/ kiln/ oven |
ろう石煉瓦 | ろうせきれんが | ろう石(主成分はパイロフィライト)を主原料とした耐火煉瓦。取鍋などに用いられる。 | roseki brick |
炉殻 | ろかく | 炉体の鋼板製等の外皮のこと。炉体の変形や耐火ライニングの崩壊防止,炉の気密性保持などを担う。シェルともいう。 | furnace shell |
炉胸 | ろきょう | →シャフト | shaft/ stack |
炉修 | ろしゅう | 工業炉の補修・修理を行うこと。 | furnace repairing |
炉床 | ろしょう | 工業炉内の底面,床面をいう。 | hearth |
ロータリーキルン | ろーたりーきるん | 回転窯の一種。若干傾斜をつけて横倒しにした円筒状をしている。キルン全体を回転させながら,排出側(下側)からバーナーでキルン内を加熱する。回転窯ともいう。 | rotary kiln |
炉団 | ろだん | 多くの炭化室,燃焼室から構成されるコークス炉の設備単位。 | battery |
炉頂 | ろちょう | 炉の最上部又は天井部を指す。 | crown |
ロックウール | ろっくうーる | 主として玄武岩質の岩石又は高炉スラグを溶融後繊維化した綿状の無機質繊維。 | rock wool |
ロッドミル | ろっどみる | ボールミルの一種。粉砕子として金属棒(ロッド)を用いる。→ボールミル | rod mill |
六方晶窒化ほう素 | ろっぽうしょうちっかほうそ | 窒化ほう素の低圧相。h-BNと略記される。黒鉛類似の構造を有し黒鉛に似た性質をもつが,白色を呈す,電気絶縁性,酸化開始温度が約900℃と高い点が異なる。窒化珪素などとの複合耐火物として利用されている。 | hexagonal boron nitride |
炉底 | ろてい | 炉の底の部分。高炉の湯溜まりの底部。転炉を直立させたときの底の部分など。 | hearth bottom/ furnace bottom |
炉内容積 | ろないようせき | 炉内部の空間部分の体積。なお,高炉等では生産能力の尺度となる。 | furnace inner volume |
炉腹 | ろふく | 高炉の一部分の名称。高炉上部の下広がりになった炉胸と,上広がりの朝顔の間の垂直部分で,鉱石のガス還元が最も盛んなところである。バレルともいう。 | barrel |
炉蓋 | ろぶた | 炉体上部の開口部を覆い,炉内からの熱放散を防止するための蓋。 | furnace cover/ furnace roof |
炉壁 | ろへき | 工業炉の側壁部をいう。炉床,天井に対する語。 | furnace wall |
ローラーミル | ろーらーみる | 粉砕機の一種。縦型と横型があり,縦型は複数個のローラーを壁に押し付けて転動させ,横型はフレットミルとも呼ばれ,2個の大きなローラを床面上で転動させる。原料を壁又は床面とローラーとの間に挟み込むことで,圧縮,せん断して粉砕する。中粉砕(10mm~数百μm)に使用される。→フレットミル | roller mill |
ロールクラッシャー | ろーるくらっしゃー | 粉砕機の一種。原料を回転している2つのロールの間に挟み込むことで圧縮,せん断,摩擦して粉砕する。一方のロールを固定し,他方のロールをスプリングで押しつけてロール間隙を調整することで,粉砕粒度を選択することができる。中粉砕(10mm~数百μm)に使用される。 | roll crusher |
ロングノズル/エアシールパイプ | ろんぐのずる/えあしーるぱいぷ | 連続鋳造で取鍋からタンディッシュへ溶融金属を供給するときに用いる管状の耐火物。アルミナ・黒鉛質が一般的である。溶融金属を空気による汚染から守るために使用される。 | ladle shroud |
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